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9月の利下げ期待でナスダック-S&P500史上最高…アップル、一時時価総額1位を奪還

 

 

 

 

 

[米国株式市場の終値状況]

米ニューヨーク株式市場は、5月の消費者物価指数(CPI)があまり上昇しなかったと発表され、国債金利が下方に向かう中、技術株が強含みで推移した。米国の中央銀行である連邦準備制度(Fed-FRB)はこの日、基準金利を5.25~5.50%で再度凍結すると発表した。年内の金利引き下げの見通しも従来の3回から1回に大幅に縮小し、当面は高金利基調を維持すると予想された。FRBの発表後、株価の上昇幅はやや縮小されたまま、混調で取引を終えた。

12日(現地時間)、ニューヨーク証券取引所(NYSE)でダウ・ジョーンズ30産業平均指数は前場比35.21ポイント(0.09%)下落した38,712.21で取引を終えた。

スタンダード&プアーズ(S&P)500指数は前場より45.71ポイント(0.85%)上昇した5,421.03、技術株中心のナスダック指数は264.89ポイント(1.53%)上昇した17,608.44で取引を終えた。フィラデルフィア半導体指数は前場より155.49ポイント(2.90%)急騰した5,520.87で取引を終えた。

海外メディアと聯合ニュースによると、アップルとエンビディアのような技術企業の株価が堅調な様相を見せ、スタンダード&プアーズ(S&P)500指数とナスダック指数及び半導体指数は連日過去最高値を更新した。 特に、S&P500指数はこの日初めて5,400線を超えた。

この日、株式市場参加者の視線は米国のインフレ指標と午後に発表されるFOMCの経済見通しに集中した。

米国のインフレ警戒感はやや緩和された。米労働省は、5月のCPIが前月と横ばい(0.0%)水準で、前月の0.3%上昇を下回ったと発表した。これはウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が集計した市場予想値0.1%上昇も下回った。5月のCPIは前年同月比3.3%上昇し、前月の3.4%より低かった。

5月のコアCPIは前年同期比では3.4%上昇した。これもWSJ予想の3.5%上昇を下回り、前月を下回った。原始CPIの月間上昇幅は0.2%で、前月の0.3%を下回った。

雇用市場が堅調に推移する中、インフレリバウンドの懸念が緩和されたことは、株式市場の投資心理にポジティブな要因となった。

インフレの減速は、FRBが今年、利下げカードを取り出す背景となる可能性がある。米連邦準備制度理事会(FRB)はこの日、金利を据え置いた際、インフレ緩和が目標値である2%に向けてさらなる進展を見せたと言及した。しかし、FRBは当初、今年3回の利下げを予想していた見通しを1回の利下げに縮小した。

ジェローム・パウエルFRB議長は、粘度表にとらわれすぎてはならないと述べた。彼はこの日の記者会見で、「点数表上の利下げ回数見通しが下がったが、FOMC委員はすべて今後「非常にデータ依存的」であると話した」とし、「物価上昇率が予想より早く減速すれば、いつでも対応する準備ができている」と強調した。

市場参加者は、FRBの9月の利下げ開始の可能性に重きを置きながらも慎重な反応を示した。CMEグループのフェドウィッチツールによると、9月には米FRBの25bp引き下げ確率は56.7%、9月の凍結確率は38.5%を示した。

 

 

 

 

 

[特徴銘柄]

 

 

 

大型株

 

Appleが2.8%上昇したのをはじめ、Nvidia 3.5%、Tesla 3.8%、AMD 0.8%、Microsoft 1.9%、GoogleのAlphabet 0.6%、Meta 0.2%、Coinbase 4.4%、ARMが8.1%、Netflixが0.2%上昇して引けた。これに対し、Amazon.comは0.1%下落して取引を終えた。

 

 

 

アップル

 

アップルはこの日、2.8%台上昇した。新たに発売した人工知能(AI)サービス「アップル・インテリジェンス」が好評を博し、株価が前日の7%上昇に続き、2%以上上昇した。また、この日、一時時価総額1位の座を取り戻した。

 

 

 

Nvidia

 

NVIDIAはこの日、3.5%台で上昇した。AIへの期待感が高まったことに加え、10対1の額面分割後のNVIDIAの株価上昇は、技術株に対する投資心理を牽引している。

 

 

 

テスラ

3.8%台上昇した。投資家キャシー・ウッドの資産運用会社であるアーク・インベストメントがテスラの目標株価を高く提示し、株価を押し上げた。アークは「テスラの株価が2029年に1株当たり2千600ドルの価値に達すると予想する」と明らかにした。

 

 

 

 

 

[欧州株式市場の終値状況]

 

欧州主要国の株式市場は12日(現地時間)、米連邦準備制度(FRB)の9月の利下げ期待感などの影響で一斉に上昇した。

ロイター通信など海外メディアによると、ドイツ・フランクフルト市場のDAX指数は前取引日比1.42%上昇した1万8630.86で取引を終えた。

フランス・パリ市場のCAC40指数は0.97%進んだ7864.7で取引を終えた。

英ロンドンのFTSE100指数は0.83%上昇した8215.48で取引を終えた。

欧州総合指数であるStoxx600指数は、前場より1.08%上昇した522.89を記録した。汎欧州指数はこの日、今年1月以来の日中最大の上昇幅を示した。

 

 

 

 

 

[中国市場の終値状況]

 

上海総合指数は9.42ポイント(0.31%)上昇した3,037.47、深セン総合指数は9.76ポイント(0.58%)上昇した1,693.91で取引を終えた。

 

 

 

 

 

[国際原油価格]

 

7月限西部テキサス産原油(WTI)価格は前日比0.42ドル(0.54%)上昇した78.32ドル/バレルで取引を終えた。8月限ブレント原油価格は0.06ドル(0.07%)上昇し、1バレル当たり82.50ドルで取引を終えた。

 

 

 

 

 

[金]

 

金現物は1トロイオンス当たり戦場より0.35%上昇して2,324.98ドルを記録し、ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物は0.61%上昇して2,340.70ドルで推移した。

 

 

 

 

 

[仮想通貨]

 

ビットコインは日本時間午前6時30分頃、1.36%上昇して68.308.0ドルで取引された。

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