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高金利の長期化懸念に’暴落’…ダウ平均は今年に入って最大下落

 

 

 

 

 

[米国株式市場の終値状況]

 

人工知能(AI)チップのトップランナーであるNVIDIAの好業績にもかかわらず、23日(現地時間)、ニューヨーク株式市場が弱含みで取引を終えた。

この日、ニューヨーク市場でダウ・ジョーンズ30産業平均指数は前場より605.78ポイント(-1.53%)下落した39,065.26で取引を終えた。

スタンダード&プアーズ(S&P)500指数は前場より39.17ポイント(-0.74%)下落した5,267.84に、技術株中心のナスダック指数は前場より65.51ポイント(-0.39%)下落した16,736.03にそれぞれ終了した。

NVIDIAだけが独走しただけで、市場の雰囲気は良くなかった。

米国の堅調な経済の流れにより、米連邦準備制度(FRB)の9月の金利引き下げ期待が後退したことが投資家を萎縮させた。

この日発表された米国の強力な経済指標が9月の利下げ期待を低下させたことが、3大指数が一斉に下落した背景だ。

S&Pグローバルが発表した5月のサービス業、製造業購買担当者景気指数(PMI)ともに市場予想を上回り、米国経済が堅調な流れを持続していることが確認された。

また、労働省の発表では、先週の米新規失業手当申請者数が21万5000人で市場予想22万人を下回ったことが分かった。米労働市場がエコノミストの予想より活況であることが証明された。

その余波で、9月の利下げ見通しは後退した。

シカゴ商業取引所(CME)グループのFedWatchによると、市場の9月の金利引き下げ見通しは前日58%、1週間前の68%からこの日51%に低下した。

 

 

 

 

 

[特徴銘柄]

 

 

 

大型株

 

NVIDIAを除いた残りのビッグ7、マグ7(M7)銘柄は全て下落した。

マイクロソフト(MS)は3.52ドル(0.82%)下落した427.00ドル、アップルは4.02ドル(2.11%)下落した186.88ドルで取引を終えた。アルファベットは2.83ドル(1.60%)下落した173.55ドル、アマゾンは2.08ドル(1.14%)下落した181.05ドルで取引を終えた。メタプラットフォームは2.00ドル(0.43%)下落した465.78ドルだ。

 

 

 

テスラ

 

テスラが昨年まで提示した長期販売量目標値を今年の年次報告書には記載しなかった。報告書の欠落事実が伝わり、ニューヨーク証券市場ではテスラの株価が大きく下落している。テスラは6.37ドル(3.54%)急落した173.74ドルに暴落した。

 

 

 

NVIDIA

 

前日の決算発表で売上は3倍、純利益は7倍以上急増したことが明らかになったうえ、投資家が期待していた額面分割まで決定したNVIDIAは、この日の取引で12%まで急騰した。

 

 

 

ボーイング

 

ボーイングはキャッシュフロー悪化のニュースで株価が7.55%急落し、ダウ平均の下落幅拡大に寄与した。

 

 

 

インテル

 

Nvidiaが市場の予想を上回る業績を発表し、株価が9%以上急騰し、株式分割を実施することでダウ銘柄に組み込まれる可能性が高まったため、Intelが4%以上急落した。

 

 

 

ライブネーション

 

ライブハウスなどのエンターテインメント専門企業であるライブネーションは、米国司法省が同社に対して訴訟を提起したというニュースに7.83%下落した。

 

 

 

 

 

[欧州株式市場の終値状況]

 

主要国の株式市場が23日(現地時間)、NVIDIAの業績好調と米国の高金利の長期化懸念など、好材料と悪材料が重なり、混迷を見せた。

ロイター通信など海外メディアによると、ドイツ・フランクフルトのDAX指数は前取引日比0.06%上昇した1万8691.32で取引を終えた。

フランス・パリのCAC40指数は0.13%上昇した8102.33で取引を終えた。

欧州総合指数であるStoxx600指数は、前場より0.07%上昇した521.56を記録した。

 

 

 

 

 

[中国株式市場の終値状況]

 

上海総合指数は前日比42.15ポイント(1.33%)下落の3,116.39、深セン総合指数は30.63ポイント(1.72%)下落の1,754.06で取引を終えた。

この日、中国主要株式市場は下落でスタートし、日中の下落幅を着実に拡大した。

米連邦準備制度理事会(FRB)をはじめ、英国とニュージーランドの中央銀行などがインフレに対する冷静な評価を発表し、金利引き下げの速度と規模に対する投資家の期待がやや緩和された中、台湾をめぐる地政学的緊張が高まった影響を受けた。

 

 

 

 

 

[国際原油価格]

 

7月限西部テキサス産原油(WTI)価格は前日比-0.59ドル(0.76%)下落した76.98ドル/バレルで取引を終えた。7月限ブレント原油価格は0.00ドル(0.00%)上昇し、1バレル当たり81.48ドルで取引を終えた。

 

 

 

 

 

[金]

 

金現物は1トロイオンス当たり戦場より2.11%下落して2,328.62ドルを記録し、ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物は2.60%下落して2,330.65ドルで推移した。

 

 

 

 

 

[仮想通貨]

 

ビットコインは、米国時間5月24日午前6時半、2.99%下落した67,390.0ドルで取引された。

米国証券監督当局であるSECがイーサリアム現物ETFを事実上承認したとバロンズが報道した。このようなニュースに、ニューヨーク株式市場では競合対象のビットコインが急落している。

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